糖度計(試作機)の概要

最近はシャインマスカットなどの果実にも、高付加価値化が求められ、 農作業のトレーサビリティ情報の付加など、 IoT の活用による、農業・工業の連携が試みられています。

果物の価値を決める「味」は、糖度が重要な指標となります。 現状の糖度計では、果粒のしぼり汁を使用するものが多く 、手間がかかり、果実そのものに傷をつけてしまう問題がありました。

現在、弊社ではLED照明の光コントロール技術を適用し、分光器を採用したハンディーで光計測の精度の高い非破壊型の糖度計を開発中です。

糖度計の特徴

  • 果実に光を当て、そこから戻ってくる光を分析し、非破壊で糖度を算出します。
  • 非破壊のため、同じ果実の糖度の変化を時系列で知ることができます。
  • 果実の色を数値化して果実の「味」の目安に使用します。
  • 果実の酸度が高い場合は糖度計に「酸っぱい」と警告します。
  • 測定した糖度等の値、時刻、位置情報(緯度経度)をPCに送信することができます。
  • 上記データを元にPC側で育成場所と糖度の関係を知ることもできます。
測定場所

糖度計の測定原理

LEDの光を果実に照射しシャインマスカット等の果実の内部で散乱された光が分光器に送られます。光の分析結果を計算式により算出します。測定結果は、無線通信でPC へ送信することも可能です。

果汁を搾って糖度を測定した結果と、光学データ測定結果は強い相関があります。この性質を利用して光学データから糖度を予測します。

計算式のパラメータを変更することで、将来的にはシャインマスカット以外の果実、野菜等の糖度の測定が可能です。

現在、LEDを光源とした様々な非破壊の光学計測を開発、検討中です。ご興味のある方は是非弊社にお問い合わせをお願いいたします。

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